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止められなかった…
第11章 不安定な心…
数分間静かな時が流れた…
私は目を閉じ、されるがままに孝さんに寄りかかり頭をもたげる…
孝さんは、私の頭に頬を寄せ、静かに話し出した。
“…さっきの携帯の話な。…オレ来週から丸一週間出張なってさ…。”
“え?…一週間も?”
“行って欲しくない…?”
“…ゃ…そういうんじゃなくて…”
そう応えた私の気持ちは、正直困惑していた…
頭の中に真っ先に浮かんだのは
『行かないで…』
そして
『峻くんの事どうしたらいいの…?』だった。