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あなたが教えてくれたこと
第8章 8
「紫遠の、はじめて……貰ったよ」
「……はい。しあわせです、遼平さんに捧げられて……」

まだ繋がったままの姿勢で背後から抱き締められる。
彼の荒い息を耳許で感じると、満足な気分に満たされた。
妻であることも、母親であることも、この瞬間だけは忘れていた。
ただひとりの女として、この男を愛し、心を蕩かせた。

遼平が腰を引き、交わりが解けてもまだ彼が自分の中にいるように思える。

「わたし、もう駄目かもしれない……」

そう言いながら彼の胸元にしがみつく。

「もう、遼平さんと、本当に離れられないかもしれない」
「もちろん。離れる必要なんてないよ」
「簡単に言わないで……私には……」

守るべき暮らしが、守るべき子供がいる。それは敢えて口に出さなくても分かりきったことだった。

「簡単になんて、言ってない」

遼平は強く紫遠の身体を包み込む。
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