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第12章 訃報の後に

「理恵の肌は気持ちがいいよ、君はこのままで良いの？」

「勇ちゃん気持ちがいいので、このままで、居させて」

「いいよ、パソコンは口実で、別にしなくても良いの？」

「本当は、少し聞きたいけど、後で少しだけお願いするわ」

「それでいいよ、今は気が済むまで、こうして居て良いよ」

「それより、あの人のお父様が言っていたのだけど、若いの
だから、早く良い人を見つけて、幸せになりなさい、と言っ
てくれたのだけど、勇ちゃんはどう思うの？ 再婚するんだ
ったら、貴男以外には考えられないけど、貴男の意見が聞き
たいわ」

「そうだな～、前に君に云ったよね、ご主人から奪いたい
位に、理恵の事が好きだと、あの時の気持ちは今も全く変わ
っていないよ」

「本当にそうなの？ こんな私でも、一緒になってくれるの？」

「自分の事を、そんなに卑下するものじゃないよ、君ほど素敵な
女性は、世界中で何処を探しても、居ないと僕は思っているよ」