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キスの後で…
第1章 キ
10月になり、後期が始まって
授業の取り方失敗した、なんてため息をつきながら
サークルの部屋へ行ったら、珍しくそこにいるのは斎藤先輩だけで。
「あぁ、ダイブツちゃん。久しぶりだな」
「斎藤先輩・・・私の名前ダイブツって呼ぶのやめて下さいよ。
何回もお願いしてるんですけど」
いつものように、そう文句を言う私を笑って
「えー。普通は大仏ってダイブツって読むじゃん」
と、私の髪をくしゃっとした。
「もう!オサラギです!」
軽く一睨みする私を見て先輩は楽しそうに笑った。
私はそんな斎藤先輩を見て髪を整えながら小さい声で
「斎藤先輩・・・彼女と別れたって本当ですか?」
思わず聞いたばかりの噂を確かめずにはいられなかった。
先輩は私をじっと見つめて
さっきまでの冗談な雰囲気が消し飛んだ。
「だったら?」
「え・・・いえ」
先輩は小さくため息をつきながら
「・・・夏休み中に別れた。向こうが仕事で忙しい時に
こっちが2ヶ月も夏休みでイラついたんだろ」
「・・・・」
「社会人と学生で少しずつ時間が合わなくなって
上手く行ってなかったけどな」
「・・・・」
本当は・・・
別れた、と言う噂とともに夏休みの間斎藤先輩がかなり荒れていた、とも聞いた。
本当にお似合いだった。
「少し落ち着いたら、合コンでも出るよ」
「え!合コンに行くんですか?」
授業の取り方失敗した、なんてため息をつきながら
サークルの部屋へ行ったら、珍しくそこにいるのは斎藤先輩だけで。
「あぁ、ダイブツちゃん。久しぶりだな」
「斎藤先輩・・・私の名前ダイブツって呼ぶのやめて下さいよ。
何回もお願いしてるんですけど」
いつものように、そう文句を言う私を笑って
「えー。普通は大仏ってダイブツって読むじゃん」
と、私の髪をくしゃっとした。
「もう!オサラギです!」
軽く一睨みする私を見て先輩は楽しそうに笑った。
私はそんな斎藤先輩を見て髪を整えながら小さい声で
「斎藤先輩・・・彼女と別れたって本当ですか?」
思わず聞いたばかりの噂を確かめずにはいられなかった。
先輩は私をじっと見つめて
さっきまでの冗談な雰囲気が消し飛んだ。
「だったら?」
「え・・・いえ」
先輩は小さくため息をつきながら
「・・・夏休み中に別れた。向こうが仕事で忙しい時に
こっちが2ヶ月も夏休みでイラついたんだろ」
「・・・・」
「社会人と学生で少しずつ時間が合わなくなって
上手く行ってなかったけどな」
「・・・・」
本当は・・・
別れた、と言う噂とともに夏休みの間斎藤先輩がかなり荒れていた、とも聞いた。
本当にお似合いだった。
「少し落ち着いたら、合コンでも出るよ」
「え!合コンに行くんですか?」