この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
霞草
第7章 すれ違い

翌週から霞の学校が始まった。
セーラー服姿の彼女を見て改めて高校生なんだと思う。
大人びて物静かな彼女が年下なのを僕はつい忘れてしまう。

制服姿は可愛らしい。
ただ、一緒にいられる時間が減るのは寂しい。

午前中はおじさんの畑仕事を手伝う。
これから植える野菜の為、土を耕す作業から始まる。


「坊主、畑いじりどころか力仕事も、ろくすっぽしたことないんだろ。
若いのにみっともないな〜。」

ほんの数時間の作業にくたくたで腕が上がらない。
ずっとここにいられたらと思っていたが、これでは手伝いにならないほど情けない。

「少し休憩入れようか。」

体力のない僕を気遣いおじさんが言う。

「すみません。」

僕は畔に腰かけた。


「いや、俺も来た時は何もかもが初めてで、試行錯誤の毎日だった。
畑仕事なんかしたことなかったから、
庭いじりが好きだったかみさんに教わりながら、徐々に周りの農家に教わりながらやってきたんだよ。」


そう、おじさんは脱サラしてここに来たと前に話してくれた。

ふと、『ある事情で』と言っていたのが気になったが、敢えて訊く勇気がなかった。

/117ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ