この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
霞草
第2章 旅立ち

家族に気づかれないよう朝早く家を出たので、まだ電車が動いていない。

始発まで待っているのももどかしく、線路に沿った道を歩く。


人生のレールから外れた自分が、いきなり線路を辿るなんて皮肉なもんだな。
鼻で笑いながら歩く。

一睡もしていないのに、足には力がみなぎる。

自分で考え、一人で何かをするなんて本当に初めてだったのだ。
その喜びが力になる。


そういえば飯も夜から食ってなかったな‥。

それでも歩き続けた。
隣の駅につき始発時刻をチェックする、もう一駅歩けそうだ。



行き先など考えていなかった。

ただ、なるべく長い期間離れていたかったので、比較的近場で、

都会のせかせかした時計に急かされないところ、
それに、金は無駄にできないな、
など漠然と考えていた。


隣駅から電車に乗る、
目的地も決めずに…

ガラガラの車両に乗り込み、目を閉じる。
今は何も考えずにいたい、空腹感も忘れて熟睡した。

/117ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ