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霞草
第2章 旅立ち
空きがありほっとした。初日から野宿じゃくじけてしまう。
全くツイてない訳でもなかった。
食事は食堂で他の人と一緒、きっとカップルばかりだ、早めに済ませて部屋に戻る。
ベッドに寝転がって昼間のマップを見る。
少しは計画的に行動すべきだろうか。
明日はマップの端にある山の方に行ってみよう。
希望としては、人里離れた山合いの一軒家みたいな宿に長く泊まりたかったのだ。
行き当たりばったりのつもりが、些細な選択ミスで結果が随分変わる。
今日は50点くらいかな…
今日を採点する自分がつまらなくなり、目を閉じる。
サイクリングなんて久しぶり、いや、したことないか。
記憶を辿るつもりが、
疲れていたのかそのまま眠りにおちていた。