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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第12章 足掻く桜
ちゃんと美紀を心配してる人、居るじゃん…
そりゃ、かなり嫌な感じのガッコだったケド。
それより…
ガッコ内での彼氏の線じゃ無かった、そんな噂も無いって……
後は??
残るのは、どこかの画廊かアトリエに通っていたって事、それも歩ける距離。
私は付属高を離れて、街を歩いて見る。
「確かこの辺りって、高級住宅街だよね?」
お金持ちばっかり住んでいる街…
普段、私達が行く街とは全然違う。
オシャレで高そうな店ばっか…
こんな中に画廊かアトリエってあるの??
歩こうと思えば、歩ける距離なのに、私達が暮らす街とこんなに違うなんて……
でも、美紀ん家って、こっちに近かったような…
私は美紀の家に行った事が無いから、ハッキリとした場所が分からない、でもこっち側だって言ってた事がある。
住宅街が広いから、分かるワケは無いけどさ…
ブラブラと街を歩いていたら、1件だけ絵を売る店を見つけた。
「・・アトリエ杉田」
条件は合ってるんだけど、店は閉まってるし、誰か居る感じも無い。
ずっとやってないような感じにも見える。
「ここしか無いのになー
どうしよう??」
少しだけあるショーウインドから中を覗いて見ても、中は真っ暗でよく分からない。
飾ってあるのが、風景を書いた絵だって事くらいは分かる、ただそれだけ。
「・・どうか‥したのかい??」
「えっ!?」
突然、横から声を掛けられて、私はビックリして振り向いた。
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