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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第6章 その時・桜-
だからって、美紀がその事を私に聞いて来た事は無いし、私も話さない。
それが普通、夜学のルール。
ヤバい、また考え事をしていたら、ノートを取るのが遅くなった!
このセンセ、授業終わったら直ぐ黒板消すんだよぉー!!
それから私は授業が終わるまで、ノート取りに必死……
終わる頃に、やっと追い付いた‥あー指が痛い。
美紀とはガッコで別れて、4人で冬二がたむろしている倉庫に来た。
倉庫と言っても廃屋に近く、屋根は穴が開いてるは、一部壁は無いは、そりゃボロボロ。
だけど、私達みたいなのが集まるには、最適な場所‥だって誰も来ないから。
「・・ねぇ克己……」
「ああ…
また、ゆかりにちょっかい出したんだろうさ」
私達が中に入ったら、大学生風の男2人が仲間に囲まれている。
その向こうに冬二と‥ゆかり……
「ねぇ冬二ってば!
コイツら私を回そうとしたんだよ!!」
「ふーん…
で、お前はどうしたいワケ??」
「こんな馬鹿な奴らヤっちゃってよ!
ねえ、みんなも思うでしょう!!」
冬二の肩に手を掛けて、ゆかりが叫んでる。
馬鹿な男達……
ゆかりに手を出したら、報復が待ってるのに…
夜の世界の住人なら暗黙の了解、誰もゆかりには手を出さない。
でも、見た感じ大学生ぽいから、知らなかったんだろうなー
同情はするけど、ゆかりに手を出そうとしちゃったんだもん、いまさら逃げられ無い。
「ヤっちゃって!!」
「・・・・・」
冬二は無言だったが、ゆかりのひとことで、仲間はストレス発散とばかりに、大学生2人に殴る蹴る。
あーお腹に蹴りが入った、背中にも……
みんな、サツや病院がヤバいから、ギリギリのところで手加減をする、それでも数日は再起不能だろうけど……
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