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第40章 lesson 9

12月

直樹と決別してから、緩やかに毎日が過ぎていく

毎日、誠とじゃれ合いながら幸せな時間が流れていく

直樹と、決別してから体が少しずつ変化していく

セックスしていなくても、愛されてるのは感じられるし、キスだけでも幸せだった

毎日、誠に求められて誠を感じられるようになる

溺れてしまう快感は、得られないが幸せだった

心が満たされていたから、セックスが物足りなくても、平気だった


もうすぐ、直樹の誕生日だな。。。


不意に、日付を見ると思い出す

きっと、毎年思い出すんだろう。。。

誠に抱かれながら、思い出す。。。

直樹の声、なぞる指。。。


はあんっ。。。イイっ。。。


久しぶりに感じられて、体がビクンと跳ねていく

...

セックスが終わると、誠が私に聞いてくる


詩織、体調悪いけど病院行った？


ここ１週間、吐き気と微熱があったりなかったりを繰り返していた


まだ、行ってない。。。

薬は、飲んでるから大丈夫だよ？


ギュッと抱きついてくっつく


今月、来た？


何？


詩織、生理きた？


そういえば、まだかも。。。

先月もなかったけど、まあ、わりと不順だし。。。


詩織、病院に行こう？


今から？

大丈夫だよ。。。


詩織、できてるかもしれないだろ。。。？


何が？


はああ。。。

マジで鈍いな。。。？

子供。。。できたかもしれないだろ？

気づけよな。。。


嘘。。。

できてないって。。。？

やだっ。。。病院行かない。。。


何で？

欲しくないの？


だって、誠はできてなかったら、ガッカリするでしょ？

ガッカリするの、見たくない。。。


じゃあ、検査薬買ってくるから、その結果で病院に行こう？


できてないよ。。。


詩織。。。？

できてても、できてなくても、いいから。。。

詩織の体が心配なんだよ。。。？

言うこと、聞けよ。。。？


どうしても？


どうしてもだよ。。。

とりあえず、買ってくるから、待っていて？


体が離れて、震える


やだっ。。。

一人にしないで？


クスクス笑う

待っていて？