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忘れられない人
第41章 lesson 10
次の日、3人で新しいマンションを見に行く

まだ、新しいマンションは住民もまばらで、隣の部屋にも誰もいないみたいだった

今のマンションより、綺麗で広い

家賃も、あまり変わらないらしく、誠は早く決めたがっていた


ベランダから外を見ると、実家が見える


れん?

おばあちゃんの家が見えるよ?


私が、抱っこして指を指すと嬉しそうに笑う


通っていた高校がみえる


よく、行った公園がみえる


心臓がドクリとする。。。


ここは、危険な気がする。。。

私の頭の中を警告音が鳴る。。。




誠。。。?


決めていいだろ?


ここは、嫌。。。

やめない?


何で?

二階の角部屋だし、一番間取りいいんだよ?


何となく。。。嫌。。。


実家も近いし、会社も今と変わらない距離だよ?

何となくじゃ、わからないだろ?

ちゃんと、理由を言えよ?


涙がハラハラ流れていく


嫌。。。


ママあ?

ママが泣いてる

わあーんっ。。。


蓮が泣き出す。。。


やだっ。。。

れん?泣かないで?

ママ、もう泣いてないよ。。。


蓮を抱きしめて、泣くのが見えないようになだめる


詩織。。。泣かないで?

家で話そう?



私の髪を撫でる



私から、蓮を捕まえて抱っこしてなだめている



車の中、無言の空気が続く


後ろを見ると、蓮は泣きつかれて寝ている


誠が蓮を抱っこして、部屋に寝かせてくる


ソファーに座り、私にも座るように呼ぶ


で、何で嫌なんだよ?

何となくじゃわからないよ。。。?

...


思い出すから。。。

高校生の私がいた場所だから。。。

忘れていた人を思い出すから、嫌。。。

直樹に、出逢う気がするから、嫌。。。


...


そんなこと、言えないよ。。。

心に、想いを閉じ込めたまま、誠を見る

涙がハラハラ流れてくる


何となく、嫌なの。。。


私を見る


詩織。。。?

詩織がそんなこと、言うのは初めてだろ?

理由を教えて?

ちゃんと、聞くから。。。?


誠は、どうしてもあのマンションがいいの?


詩織と、蓮のことを考えて探したんだよ?

仕事の合間に、詩織が寝た後に調べて、ようやく見つけたんだよ。。。

何となくじゃ、わからないよ。。。















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