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第43章 lesson 12

ずいぶん、楽しそうにしてるな？


何？

奥さん達は、いいの？


誠が、私の隣に座る


疲れたよ。。。

詩織、どれだけ飲んだかわかる？


これで、6缶目っ


珍しく、数は数えられてるな？


ふふっ


大丈夫かよ？


らいじょうぶうっ

誠は？どれだけ飲んだ？


5缶だな。。。

大丈夫じゃないな？


らいじょうぶよ？

キスはしなあいよ？


帽子を深くかぶせる


顔、隠しとけよ？


ハイハイ


耳元で、囁いてくる


酔ってる詩織は、エロいからな？

気をつけろよ？

俺がおいしく、食べるんだからな？


やだっあっ。。。

ふふっ


隣の旦那、サッカーうまいんだな？


昔から上手いよ？


詩織。。。？


なあに？


...

直樹が、私に預けたパーカーを抱き締める

まだ、持っていたんだ

私が、３年前に買ったパーカーだ

高かったんだよな。。。

裏地を見ると、私が縫い付けたイニシャルがある

サッカーするとき、よく着てたな。。。

このパーカー、私もよく着てたな。。。

直樹の匂いに包まれてるみたいで好きだった

...



後でいい。。。



上から声が聞こえる


ずいぶん、仲がいいんですね？


隣の奥さんだ。。。


あら？

あの人がサッカーしてるのは、初めて見たわ。。。


誠が言う


昔から上手いらしいですよ？


酔っている頭で考える

マズイ。。。

知り合いなのが、気づかれた。。。


直樹と、蓮が走ってくる


ママー？

シュート見たあ？


れん、かっこいいっ


私が、笑いかけると、蓮が笑顔をくれる


誠を見ると、目が怖い。。。


直樹も、気が揺るんでるみたいだ


ママ？

おじさん、サッカー上手いね？


直樹が、蓮に笑う


ママと同じ年なのに、おじさんはないだろ？


完全に気が揺るんでる。。。

酔いが覚めていく


隣の奥さんが直樹に聞く


知り合いなの？


直樹が私を見る

きっと、私の顔は、青い。。。


ああ？

同級生なんだよ。。。

さっき、話してて、もしかしてと思ったから聞いたんだよ？

名字が違うから、わからなくてさ。。。？

なあ、詩織？


...

っ。。。

名前っ。。。呼ばないでよ。。。

...

心で、叫ぶ。。。