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禁煙チュウ
第14章 臨時休業
どれくらい眠っただろう、まどろみの中でなんとなく視線を感じて目を開けると、石井の目がすぐ近くで俺をじっと見ていた。
「うおっ」
驚いた俺を石井がクスクスと笑う。
「なーんだよ」
寝顔を見られていた気恥ずかしさをごまかすようにぎゅうううと細い腰を引きよせて抱きしめる。
頬ずりすると
「ンーッヒゲ痛い」
と石井が身をよじった。
あー、生えてきちゃったかぁ。そろそろ起きないとダメかな。
石井もの珍しげに俺の頬を撫でてヒゲの感触を確かめている。
「面白い?」
「はい、伸ばしたらどんな感じになるんですか?」
「どんなって、よりおっさんになるんじゃない?」
ふーむ、と石井は興味あるんだかないんだかわかんない感じでぼんやり頬を撫でている。
あー。離れたくないけど。
スマホを見ると4時。
「あー、そろそろ時間ヤバイかぁ。俺一回店行ってくるわ」
えっと小さく言って石井が顔を上げる。
すかさずチュウ。
ン、と目をつぶる石井のあどけない反応が可愛い。
「臨時休業、とか書いてドアに張ってくる」
このままだと離れられなくなりそうで、頑張って体を起こした。
はぁい、と石井も起き上がる。
と、う……と呻いて顔をしかめた。
「大丈夫か? まだ痛い?」
思わずお腹に手をやる。
石井の平らなお腹。
「うおっ」
驚いた俺を石井がクスクスと笑う。
「なーんだよ」
寝顔を見られていた気恥ずかしさをごまかすようにぎゅうううと細い腰を引きよせて抱きしめる。
頬ずりすると
「ンーッヒゲ痛い」
と石井が身をよじった。
あー、生えてきちゃったかぁ。そろそろ起きないとダメかな。
石井もの珍しげに俺の頬を撫でてヒゲの感触を確かめている。
「面白い?」
「はい、伸ばしたらどんな感じになるんですか?」
「どんなって、よりおっさんになるんじゃない?」
ふーむ、と石井は興味あるんだかないんだかわかんない感じでぼんやり頬を撫でている。
あー。離れたくないけど。
スマホを見ると4時。
「あー、そろそろ時間ヤバイかぁ。俺一回店行ってくるわ」
えっと小さく言って石井が顔を上げる。
すかさずチュウ。
ン、と目をつぶる石井のあどけない反応が可愛い。
「臨時休業、とか書いてドアに張ってくる」
このままだと離れられなくなりそうで、頑張って体を起こした。
はぁい、と石井も起き上がる。
と、う……と呻いて顔をしかめた。
「大丈夫か? まだ痛い?」
思わずお腹に手をやる。
石井の平らなお腹。