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禁煙チュウ
第7章 お泊り
「んん……」
今度は気まずそうな顔。
「宮田さんが雪乃さんのこと引きずってるのは解りきってましたし、寝てケリがついたっていうならわたしはそれでいいです」
「……うん」
「それに、わたしと宮田さんのことに他の人を入れたくないです。わたしと宮田さん二人きりでいいです」
うおお、と宮田さんが口を押えて呻る。
「なにそれ、可愛い……」
「……宮田さんはどうなんですか」
「ん」
「わたしの、こと……」
宮田さんはうん、と頷いてまじめな顔になって黙る。
胸がドキドキしてくる。
「んー。雪乃とああいうことになっておいて信じてもらえるかわかんないけど」
と前置きして、
「俺の頭の中、石井のことでいっぱいだよ」
真剣な目で見つめられて、思わず両手で顔を隠す。
泣きそうな顔になってると自分で解る。
心臓が胸を突き破って出てきそう。
「石井」
低く耳に心地よく響く宮田さんの声。
真上から覗き込まれている気配がする。
「ごめん、ちゃんと言う。聞いてくれる?」
はい、と手の下で返事をする。
その手にそっと宮田さんの手が触れる。
優しく持ち上げられて、指を絡めて握られる。
もう曖昧なのは終わり。そう宣言するように宮田さんは言った。
「石井が、好きだ」
今度は気まずそうな顔。
「宮田さんが雪乃さんのこと引きずってるのは解りきってましたし、寝てケリがついたっていうならわたしはそれでいいです」
「……うん」
「それに、わたしと宮田さんのことに他の人を入れたくないです。わたしと宮田さん二人きりでいいです」
うおお、と宮田さんが口を押えて呻る。
「なにそれ、可愛い……」
「……宮田さんはどうなんですか」
「ん」
「わたしの、こと……」
宮田さんはうん、と頷いてまじめな顔になって黙る。
胸がドキドキしてくる。
「んー。雪乃とああいうことになっておいて信じてもらえるかわかんないけど」
と前置きして、
「俺の頭の中、石井のことでいっぱいだよ」
真剣な目で見つめられて、思わず両手で顔を隠す。
泣きそうな顔になってると自分で解る。
心臓が胸を突き破って出てきそう。
「石井」
低く耳に心地よく響く宮田さんの声。
真上から覗き込まれている気配がする。
「ごめん、ちゃんと言う。聞いてくれる?」
はい、と手の下で返事をする。
その手にそっと宮田さんの手が触れる。
優しく持ち上げられて、指を絡めて握られる。
もう曖昧なのは終わり。そう宣言するように宮田さんは言った。
「石井が、好きだ」