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禁煙チュウ
第10章 はじめて その3
「ん、ふぅっ……はぁ、ぁ……」
石井が俺の胸の中で熱い息を吐く。
出し入れしにくい恰好で、ゆっくり指を沈めていった。

半分くらいが中に埋まる。
それだけでもきゅうきゅうと入り口が蠢いて俺の指を締めつける。
中は、信じられない位熱い。

「痛くない?」
「……っ、はい、うぅん、よく解んない です……」
小さく答える石井の頭にキスをする。
石井が顔を上げる。

大きなアーモンド形の目が俺を見上げた。
どちらともなく顔を近付け、キスをした。
熱い唇がくっつきあう。
頭の中が蕩けそうだ。

舌も入れずに何度もキスを交わした。
こんなに気持ちいいもんだっけ。
キスだけでイケそうなくらいだ。

さっきの石井のおっぱいだけで軽くイッっちゃったのもこんな感じだったのかな、と思うと嬉しくなる。
相性だけじゃなくて、気持ちがしっかりそこにあるからだと思った。

長い長いキスの合間にゆっくり、ゆっくり指を沈めていく。
「ん、ふ……ぅ、」
石井の眉間に皺が寄る。
「痛い?」
キスをやめて聞くとふるふると首を横に振る。

「もっと……」
とその小さな唇から蠱惑的な一言が漏れた。
「もっと?」
ぐっとお尻を抱えるようにしてひきつけ、指が更に入るようにする。
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