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ランジェリー騎士団
第12章 ベルラの処刑
でででで、でも、どうしよう!
俺、もう剣に手かけちゃってるし、いいかがりつけといて、ここから「でもやっぱり可哀相だから……」っていうのは不自然だよな。斬るか……殺っちゃうか。許せよ、ハロン!
……って、コイツ斬ったりしたら血とか出て大変なことになるよな。てか死んじゃうよな。死んだらそのあと始末とか、報告とか、色々大変なことになって、この女を抱くとか調教するとか、それどころじゃなくなっちまうよな……! マジ困っちゃったぜ、どうしよう!
神妙な顔つきでハロンを睨みつけ、剣の柄に手を置いたままワコルは固まった。
進退極まるこの状況……だが、それを救ったのもまたベルラだった。
「……しかし、この店主は闘技場の見世物で生計を立てているのではないのだからな。商売人には商売人の相応しい懲罰があろう」
そう言って、ワコルの肩に手を置き、それ以上剣を抜かぬように押し止める。
「この偽物は全て没収とする。そんな所でどうかな、ワコル隊長殿?」
「あ、ああ……そっ、そうだなっ……おい、ハロン! 感謝しやがれ!」
「へ、へえっ……」