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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)
「やっ、あ、あ、っん」
「やだ、は駄目だよ、小夜」
「言っ、て、ない!」
「あぁ、イキたいの? しょうがないなぁ」
違う! 違う! そうじゃなくて!
話の通じない恋人の声を背後で聞きながら、漏れ出る嬌声を枕に押しつける。
肉棒が引き抜かれる感覚に、っひ、と喉が鳴る。あぁ、やだやだ、抜かないで。
「こうするとイキやすいでしょ」
「っあああ!」
私の「ポイント」は比較的膣口に近いところにあって、それは、後背位で腰を上げた状態で浅めに注挿されると、非常によく、当たる。
浅く、素早い律動は、宗介には負担にはならないらしく、何度も何度も何度も穿たれる。
感じる場所を執拗に抉られて、甘い声と言葉でどろどろにとろかされて、犯される。
気持ち良くないわけがない。
「ああっ、そーすけ、いく、イッちゃう」
「欲しいっておねだりしてごらん?」
わざと律動を緩められ、ポイントからズレた場所を擦られ、もどかしくて四つん這いになったまま腰が揺れる。
息も絶え絶えなのに、甘やかな快楽を与えて欲しくてたまらない。
「欲しいって、言ってごらん?」
欲しい。
あぁ、私の何もかもが破壊される。
年齢差だとか、立場だとか、価値観だとか、経験だとか……すべて壊されて、宗介の好きなように再度組み合わされているような錯覚にさえ陥る。
宗介は、私をどうしたいの。