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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第12章 しのちゃんの受難(七)
「気持ち良かった?」
「気持ち、良すぎ……小夜、すごい上手だった……」
「んふふ。まぁ、ねぇ」
褒められると悪い気はしない。
自分の愛液の量の多さに辟易してティッシュで拭い取りながら、ぐったりとソファに横たわったままの宗介を見つめる。
「高村礼二が小夜を手放さないはずだよ……小夜、騎乗位うますぎ」
「そう?」
「我慢できずにすぐイッちゃった……俺としたことが……」
宗介はだいぶショックだったようだ。
笑いながら、宗介の唇にキスを落とす。気だるげに宗介は私を抱きしめる。
「宗介、シャワー浴びよう」
「うん……最後の最後でイカされるなんて……」
「はいはい、早くー!」
そんなことでうじうじしないで。「これから」のほうが長いんだから。
「宗介」
浴室に向かいながら、ソファに寝転んだままの宗介に声をかける。
「早くしないと、今度は口でイカせるよ」
「……行く」
渋々起き上がった宗介の期待に満ちた視線に気づかないふりをしながら、微笑む。
「早漏で回復力が速いなんて、いいことじゃん」
私の一言で、宗介はまた肩を落とす。意気消沈しているのだろうか。昨日は自信満々だったのに、その落差が面白い。
宗介とのセックスはちょうどいいよ。と言いかけて、やめる。
昨日みたいにずっと攻め立てられるのは、やっぱり、正直、しんどいです……。