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癒らし屋日記 #葵さん
第1章 東京タワーの見えるお部屋で
「ねぇ、いやらしいこと、しよ」
耳元で、彼女が言った。
ぼくらは部屋に入ると、電気もつけず、レースのカーテンだけの窓辺に近づいた。
ぼくはジャケットを脱ぎ、ベルトを外して、ずぼんを脱いだ。シャツと靴下ははいたま、ベッドに腰掛けた。
彼女もスーツを脱いで、ライティングデスクにそっと置いた。
スーツの下は、サラサラの生地の白のブラウス。かすかに下着のラインが透けて見える。
そして、白いパンツのジッパーを、ゆっくりと下してゆく。
視線を伏せて、こちらは見ずに。
でもぼくの視線を十分に意識して。
ベッドに座るぼくの近くに、部屋に置いてある椅子を、彼女は引いてきた。
そして、窓辺に向かって座っているぼくの横に、直角の向きで椅子を置き、白いパンツを脱いだ彼女が座った。
ブラウスが自然に股間を隠しているけど、淡いラベンダー色のショーツが、その白い肌のすき間から、のぞいている。