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第6章 噂

一時間目の移動授業が終わって、教室にゾロゾロ生徒が入ってく。

「あーっ！私のお財布がなーいっ！」

これが、事の始まりだった。

「おい、どうした？」
「どうかした？」

皆が、同じクラスの茜ちゃんに集まっていく。

¨なんか、あったのかな？お財布がどうの言ってたけど。¨

「おい、早くしろ。次の授業が始まるぞ！」

先生が、言っても、茜ちゃんの周りは、人がいた。

「先生！茜の財布が盗まれた！」
「財布？お前、また持ってきたのか？！」
「だぁって、今日は、ママ居ないから、茜、ひとりでご飯食べるから。いいでしょ？」

私は、なんとなくそんな話を聞きながら、授業の準備をした。