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ふたりの女上司、母も美少女も。
第1章 第一章 女上司の第一淫象
第一章 女上司の第一淫象

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僕は冬が嫌いだ!
真夏に生まれたせいかもしれない。
まだ暗く寒い冬の朝、登録している派遣先に出勤しなくてはいけない憂鬱さは夏の比べものにならない。大学在学中から小さなIT企業でバイトしていたおかげで少しばかり知識があって、経営者達には可愛いがられていたせいか、ウエブに疎い企業にはウケが良くて、派遣も数珠つながりで続いてる。まあ、容姿も並の上くらいはあると自負してるし、身長も175センチあれば充分だろう。小学生の頃に父が他界して、母一人子一人で育てられたせいか女性とも自然に付き合える。その母親もこの間突然「いい人ができた」なんてメールを送ってきて息子の世話どころじゃないらしい。卒業してから一年足らず、今は気ままな独り暮らし。ここのところガッツリ仕事の毎日で「少しばかり休ませて欲しい」と派遣会社の担当である新垣さんにメールしたんだけど、「そう言わずに助けて!」の彼女からの返信に「わかりました!」とリメールしてしまい、このザマだ。

今向っている新しい派遣先は、郊外に本社工場がある老舗の印刷会社の制作室。
この街のような地方都市では大手のブランチやネット印刷にジワジワと真綿で首を絞めらているような状況で固定費を削減しているのだろう。

ちょうど一週間前の面接の日、新垣さんと待ち合わせをした。いつものように遅刻寸前、駅の北口は金曜日の夕方だけに人が溢れていた。
その中から彼女を探すのはさほど難しくない。僕に3歳年上だから25歳、 いつも ハイヒールで170センチを超えるスラリとしたスリムなスタイル、今日のようにクライアントとの商談日は膝上20センチのミニタイトスーツのはずだ。

もうすぐ日が暮れる黄昏の光に浮かぶシルエットを見つけて僕は小走りで駆け寄った。間違いなく新垣さんだ。やはり、想像通りのスタイルだ。
「もう!何してんの加山君、ギリギリよ!ケータイなんで出ないのよ!?」
「えっ!?」
言われてポケットを探った。いつも着ることのないスーツに腕時計を着けたため、時計がわりにも使っているスマホを忘れてきたようだ。
「スイマセン…忘れちゃったみたいです…」
「しょうがないわね!履歴書は私が持ってるし、あとは大丈夫よね!」
「はい…」
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