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shigure**
第1章 予感

教室に入るとすでにクラスの半分ほどの席が埋まっていた。
数人馴染みの顔が見えたが、大半は見たこともない名前の知らない人ばかりだ。
自分の席にカバンをおき、はるひと教室の角で話をしていると、ふっと大きな影が目の前に現れた。
「あ、礼央。」
はるひがそう言い、私は目の前の影へと視線を移した。
耳あたりまで伸びたクルクルとした柔らかそうな茶髪の男の子。
耳には左右2つずつピアスを開け、制服も着崩している。
礼央と呼ばれたその男の子はポケットに手を突っ込みながら話した。
「はるひも同じクラスなんだな。腐れ縁だけどしかたねーからクラスメイトとして仲良くしてやるよ。」
「それはこっちのセリフ!!」
はるひが膨れていると、彼は視線を私に移した。
「はるひの友達?」
「1年の頃から同じクラスなの。すばるって呼んであげて。」
はるひからそう説明された私はペコリと頭を下げた。
「保科すばるです。これからよろしくね。」
「俺は駿河礼央。礼央って呼んで。野球部に入ってて、はるひとは幼馴染。よろしくな、すばる!」
礼央はそう言うと、さっきはるひに向けていた意地悪そうな顔から一変して私に笑顔を見せた。
数人馴染みの顔が見えたが、大半は見たこともない名前の知らない人ばかりだ。
自分の席にカバンをおき、はるひと教室の角で話をしていると、ふっと大きな影が目の前に現れた。
「あ、礼央。」
はるひがそう言い、私は目の前の影へと視線を移した。
耳あたりまで伸びたクルクルとした柔らかそうな茶髪の男の子。
耳には左右2つずつピアスを開け、制服も着崩している。
礼央と呼ばれたその男の子はポケットに手を突っ込みながら話した。
「はるひも同じクラスなんだな。腐れ縁だけどしかたねーからクラスメイトとして仲良くしてやるよ。」
「それはこっちのセリフ!!」
はるひが膨れていると、彼は視線を私に移した。
「はるひの友達?」
「1年の頃から同じクラスなの。すばるって呼んであげて。」
はるひからそう説明された私はペコリと頭を下げた。
「保科すばるです。これからよろしくね。」
「俺は駿河礼央。礼央って呼んで。野球部に入ってて、はるひとは幼馴染。よろしくな、すばる!」
礼央はそう言うと、さっきはるひに向けていた意地悪そうな顔から一変して私に笑顔を見せた。

