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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
結城さんもっとキスして…もっとあたしを…

菜々美は結城の腕に指をあててそう願う。
帰宅直後のマンション前の相沢の対面後だから尚更、結城への想いも募る。

もっとあたしを…
前にもあった車内で下着を濡らす感覚が怖くて逃げたあの続きを…
裸にして!
ううん中途半端に下着をおろしたままで結城さんを感じたいの――…

『……ゆう…き…、もっと……』
『…もっと何?』
キスの合間に喋るお願いも吐息と高まる溢れる愛情になかなか先が言えず。

『……キスの続きを…』

だがここはファミレスの駐車場で利用する人々の声もビクッつく事もあり。

『薄暗いけどあの車の中でやろうとしてんぜ、
運転席から助手席へ〜』
声の高い18歳以上であろうチャラそうな男の声。

『!!?』
菜々美はそんな声に先ほどの甘いお願いの気持ちもフリーズするかのように、
目を開き受ける唇の動きすら止まる。

初めての車内でのキスを、高瀬さんとの食事にいたあの女から指摘された言葉を思い出す菜々美、
二股いわゆる両天秤と罵倒される言葉を。

見られるのは嫌!
あの言葉を、あの後の高瀬さんのつらい仕打ちを思い出すから…

『菜々美?』
唇を離した彼に見つめられて。

『帰りたいの…ここでは嫌…』
『菜々美さっきの男はこの車から離れましたよ』

覗き込まれる=知り合いがいたならば指摘されるという図式が菜々美にはあった。

『うっ…』
そしてその指摘からの元彼からのカラオケボックスでの仕打ちをも思い出す。

『何故泣く?
先ほどまではキスに酔っていたはずですが』
『………』

『周りの眼なんか気にしないでほしい、
何かあったら君を俺が護りたい。
先ほどの相沢さんとも社内での喧嘩…押されて倒されるような事はやめてほしいね』
『お尻の事…』

『すべてにです、
睡眠薬を飲まされ晒しものにされるのなんか、もうっ!』
『結城さん…』

『誓うね?
何もかも言う事を、
危険な真似はしないと』
『危険?』

『相沢と関わるなという意味ですよ』
『は…い』

話は終わりだと言うように菜々美は結城に抱きしめられ深いキスを受けていた。
『続きはスイートルームで…しっかり掴まっていなさい、
今すぐ帰るから』

彼は身を起こしエンジンをかけアクセルを踏んだ。

結城さん…
あたし守られてるの?
愛されてる、の…
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