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君を好きにならない
第2章 真琴!死ぬなよ!
バンッ!
「す、すみませんっ!」
真琴が
バリバリやってたと思うと
なんだか俺はイラついて
両手で
こたつのテーブルを
叩いてしまっていた
「あ、いや、すまん
ふーーーっ
なんでもねぇ
てか、ま
話はよくわかった」
落ち着つこう
アホみたいに
学生のころの真琴の男に嫉妬して
何やってんだ
いい大人が
情けない
俺は
ガムをポケットから取り出し
口の中に放り込み
大きく息を吸いながら
気を紛らわすように
狭い部屋の窓を眺めた
その窓は
ちょうど真琴の背中側にあって
カーテンの隙間から
日差しが差し込んでいた
「なぁ、真琴」
「はい」
「なんでカーテン閉まってんだ?」
「あ、あの…眩しいから…
金が無くて
レースのカーテンついてないから…」
「そーいえば、いつも閉まってんな」
「…はい、すみません…」
「なるほどな」
「え?」
「だから
お前の頭ん中の景色は
学校とこの部屋だけなんじゃねーのか?」
「……??」
真琴は
目をキョロキョロさせながら
なんて返事をしていいのか
困ってるような顔をする
子供みたいに
思ってることが
全部顔に出る奴だな(笑)
「違う世界を見に行くか?」
「え?」
「出かけるって言ってんだ」
「あ、は、はい!」
「す、すみませんっ!」
真琴が
バリバリやってたと思うと
なんだか俺はイラついて
両手で
こたつのテーブルを
叩いてしまっていた
「あ、いや、すまん
ふーーーっ
なんでもねぇ
てか、ま
話はよくわかった」
落ち着つこう
アホみたいに
学生のころの真琴の男に嫉妬して
何やってんだ
いい大人が
情けない
俺は
ガムをポケットから取り出し
口の中に放り込み
大きく息を吸いながら
気を紛らわすように
狭い部屋の窓を眺めた
その窓は
ちょうど真琴の背中側にあって
カーテンの隙間から
日差しが差し込んでいた
「なぁ、真琴」
「はい」
「なんでカーテン閉まってんだ?」
「あ、あの…眩しいから…
金が無くて
レースのカーテンついてないから…」
「そーいえば、いつも閉まってんな」
「…はい、すみません…」
「なるほどな」
「え?」
「だから
お前の頭ん中の景色は
学校とこの部屋だけなんじゃねーのか?」
「……??」
真琴は
目をキョロキョロさせながら
なんて返事をしていいのか
困ってるような顔をする
子供みたいに
思ってることが
全部顔に出る奴だな(笑)
「違う世界を見に行くか?」
「え?」
「出かけるって言ってんだ」
「あ、は、はい!」