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君を好きにならない
第14章 好きの意味

《翌朝》


「向井さん、向井さん…」


「ん……」


「そろそろ起きないと…」


真琴に身体を揺らされて
俺は目を覚ました

薄眼を開けると
俺の顔を覗き込む
真琴の顔


あぁ…真琴だ…

俺の…真琴


俺は
ハッキリ目が開かないまま
真琴の頭に手を伸ばし

柔らかい髪に触れると
そのまま真琴を引き寄せ

おはようの
キスをした




あっ




やってしまった


い、いや
これが本来の俺なんだが
真琴とはその…
まだ色々と謎だらけだったんだ

それを思い出して
一気に目が覚めた俺は
急いで起き上がり
真琴に謝った

「あ、急に…すまん」

すると真琴は
目尻を下げて
クスッと笑いながら

「いいですよ、いつでも」

そう言って

軽いキスを
返してきた




そ、そうか



キスは
いつでもやって
いいのか
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