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君を好きにならない
第2章 真琴!死ぬなよ!

結局俺は
マサシの質問に答えないまま
残ってたジンを飲み干し
オネェに右手を上げて
『帰る』と伝え
最近気に入っているガムを
口に入れた


「お先」


そうマサシに告げ
席を立つと
マサシが突然
俺の手を掴んだ


「あのっ」


細くて…長い指だな
汚ねーもんなんか
触ったことのないような手
してやがる


「なんだ」


「つ…司さんって
呼んでもいいですか?」


「勝手にしろ、じゃあな」


マサシは
まだ何か言いたげだったが
俺は
まるで逃げるようにして
店を出た


ふーーーっ…



酔ったかな…



俺が
一夜限りでいいと思っても
多分、マサシは
そうは思わない



不純なんだよ

俺の動機が



そんな悪い大人に
捕まんなよな



マサシ
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