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君を好きにならない
第1章 へぇ〜 平塚真琴さんって 真琴くんだったんだ〜

って振り向いたら
平塚真琴は
いそいそと
狭いキッチンで
俺にコーヒーを入れていた


もちろん

インスタントコーヒー


ま、仕方ねぇ


平塚真琴は
高校卒業したばっかの
19歳

コーヒーの味も分からねぇ
若者だからな


「お待たせしました。
すみません。
わざわざこんなところまで
来ていただいて…」


平塚真琴は
そう言いながら
マグカップをこたつの上に置き
俺の真ん前に座って
こたつに足を入れた

見えねぇけど
多分正座



なんか



ウケる

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