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嫌いじゃなかったの!?
第7章 6ページ目。
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目を開けるとそこには白い天井があった
いつもと変わらない風景
時刻は9時
本来ならば出社している時刻だが今日はお休み
せっかくの休みだから、日当たりの良い部屋で寝っ転がって本を読みたい欲あるものの、今は梅雨
雨がザァザァ降っている音がする。太陽の光なんて一筋も私の部屋へは届いていない。
それにジメジメとしている
6月は私が生まれた月ではあるが、それほど好きとは言えない
強いていうなら、紫陽花が好きだ
曇天の空に太陽が出ないかかわりに地上で紫陽花が太陽と同じくらいの輝きを放って咲き誇っている
紫陽花は次々と色を変えることから「七変化」「八仙花」と呼ばれることもあるらしい
しかも、その色は土に含まれている成分によって変わるとも聞いたことがある
そうそう、先日私は27歳になった
どんどん30歳が近づいてきていることに焦りを感じ、また、成人式が7年前だということに驚きを隠せなかった
そんな老人は家から出ずにカタツムリ生活をしていたい
だが今日は用事があって、お昼頃には家を出なければならない
誰と出かけるにしても、雨降っててジメジメしていたらめんどくさく感じてしまう、
私の髪はドストレートで、昔羨ましがられたことがあるが湿気に弱い
しかも、アイロンで髪をいい感じにしても秒で取れるという扱いにくさである
どうせ寝癖を直したって、元に戻ってしまう