この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌いじゃなかったの!?
第2章 1ページ目。
私の勤めている会社 『柊出版』 は私の家から地下鉄に揺られること20分。
神保町には数々の出版社が軒を連ねている
その中の一つが私の勤める柊出版。
柊出版はいわゆる大手で、社員数は約800人
小説、漫画、週刊誌、ファッション雑誌など、たくさんの本を出していて、ベストセラーは数えきれないほどある
私はそこのコミック営業部に所属し、毎日慌ただしく、それでも楽しく仕事をしている。
出版社に入りたい!という人は大体が編集者になりたい!という思いを持って入ってくるが、私は違った。
私は小説でも漫画でもなんでもいい、営業がしたい!そう思い面接を受け、見事合格。
そして念願のコミック営業部に所属となった。
出版社入社への道のりは長く、私の年の採用人数は16人、倍率にして言えば100倍以上の倍率なのだ。
私は高校の頃から勉強ばかりして、地味を極めた。
そしてS県から上京し、K大学に入学。
そして今に至る。