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嫌いじゃなかったの!?
第4章 3ページ目。





いつもの私だったら


「いえ!突然のことだったのでびっくりしただけです!」


と言っているが、今の私は、言葉では形容できない恐怖を誰かに吐露したかった




私は、高校一年生の時にレイプにあった話を佐伯さんにした。



今まで人には話したことなかったのに。



そして最後に、


「男性に体を触られるのが基本嫌なんですけど、なぜか佐伯さんに抱きしめられた時、嫌じゃなかったんですよ。なんでですかね?」


あははと、私が笑うと、そこまで真剣に聞いてくれていた佐伯さんは頰を仄かに赤くして


私をまた抱きしめた。


この時も私は嫌悪感を感じることはなかった


ただ、安心した。


そして、佐伯さんは私の耳元で



「俺が守ります」


と言った。


佐伯さんの吐息が耳にかかりくすぐったかった


この時、佐伯さんの一人称が「僕」じゃないことにも私は気づかなかったし、


守りますというのは、この地方営業でだけだと、私は思った




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