この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エリュシオンでささやいて
第8章 Staying Voice
 
 
「あああ、駄目。んん……ああっ、ぅ……気持ちいい……っ、どうしよう、飛んでしまいそう」

 心が通う快楽は気持ちよくて。

 だからこそ、彼の指でこのまま果てることに、あたしの心には抵抗が僅かにあり、懇願するように須王に目を合わせた。

「どうした?」

「……っ」

 察して欲しい。
 今あたしが欲しいのはなんなのか。

 須王は、静かに笑う。

「指じゃなく、俺が欲しいのか?」

 あたしを見下ろしながらも、切迫感を強めた声に、あたしはぶんぶんと頭を縦に振る。

「須王で、一緒に果てたい」

「……だから不意打ちやめろって。いつも俺、暴走するから、ゆっくりお前を愛したいのに。ああ本当に、仕事場で抱く予定はなかったのに……なぜか昨夜予備で入れておいた1個があるんだよな、また」

 ぶちぶち言いながら苦笑した須王は、ズボンのポケットからなにかを取り出し、片手の指はあたしの蜜壷に抜き差ししながら、反対の手でそれを持つと、歯で封を切る。

 妖艶な眼差しに、ぞくっとする。
 男らしい鎖骨がセクシーで、なにやら無性にかじりつきたい衝動も覚える。

 あたしまで肉食になってしまいそうだ。

「お前に目一杯煽られて、恐らく……、静かにできねぇから……、抱き上げるぞ。鍵盤が壊れちまうからな。お前を静かにさせられる自信がねぇ」

 いつも自信たっぷりの王様はちゃんと避妊具を装着すると、騒音を見越して……あたしを抱きしめ、片腕にお尻を乗せるようにして持ち上げる(よく筋肉があるものだ)、〝抱っこ〟の姿勢で、しとどに濡れたあたしの秘部の表面にに、彼の堅い先端をこすりつけてくる。

「ん……」

 悩ましい声が出たのは、一緒だった。

 まるで生き物のように蠢いて、燃えているような熱を彼の激情だと感じたあたしは、早く彼が欲しいと、切実に思った。

 灼熱の先端があたしの花園を散らそうと、故意的に淫猥に動き始めた。

「……はっ」

 またため息のような甘い声を、同時に出した。


 繋がりたい――。

 あたしの秘部がきゅんと音をたてて疼いた。

 
/1002ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ