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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第6章 心の中の後悔
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
美紀さんを俺のマンションに連れて来て、ベッドに寝かせた後、俺はすぐさま懇意にしている医者の元へと走った。
腕は確かなんだが、医師免許が無い要するに闇医者…
俺達みたいな、表の病院で治療といかない時に利用させて貰っている。
その医者を捕まえ俺のマンションに…
一通りというか、最低限の検査はしてくれた結果は・・・・・ただの過労・・・・・
俺は、疲れている美紀さんを、表に出してしまった…
考えれば分かった事なのに、俺はそれを見逃したんだ。
「・・・・・・・・・・・・・」
ホワイトハウスに閉じこもり、殆ど寝てるか寝ていないかという状態。
あれだけの集中力を発揮したら、普通以上に疲労は溜まる。
そして、ボーっとしていたのは、身体が限界と訴えていたから。
自覚はあった筈なのに、俺は美紀さんの『考え事』という言葉を鵜呑みにして……
「・・・・・・・・俺・・・馬鹿だ・・・」
なんの為に俺は美紀さんに付いている?
ボディーガードの為だろう!!
健康‥体調管理もボディーガードの仕事の1つ、対象者が滞りなく、行動や仕事が出来るように保つのも、俺の仕事だというのに、俺は・・・
「・・・・・・完全に目先の事に気が行ってしまった・・・・・」
これじゃボディーガード失格‥もう一度訓練所からやり直したいくらい落ち込む・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ベッドで昏々と眠る美紀さん…
医者は栄養的注射をして行ったが、一番は眠らせる事と怒られた。
そりゃそうだ、ロクに寝てもいなかったんだ、今の美紀さんには睡眠が必要。
そういう俺は、壁を背に床に座り込んで動く事が出来ない。
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