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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第6章 心の中の後悔
美紀さんまで消えてしまうと思うと…
これを美紀さんに言ってしまったら、美紀さんは俺から離れてしまうかも知れないんだ。
だから俺は、今のこの状態が気に入っていて…
信用してくれている美紀さんを裏切りたく無い、またあの時のように拒絶されたくないから、当たらず触らず‥良いところだけしか見ていなかったと思う。
(全て俺1人の責任…
目の前の事実から目を背けた俺の・・・)
後悔したって遅い‥反省しても…
俺はどうしたらいい?
傷付けてしまった美紀さんに、何をしてやればいい??
「・・・簡単だろ…
謝って本当の事を話せばいい・・・それで美紀さんに拒絶されても・・・心に決着を付けなければ、俺は何処にも進めない」
心はまだ1人ぽっちのまま…
先ほど見た鳥のように、1人闇雲にさ迷っているだけ‥仲間も見付けられずに……
顔を上げる気にすらなれない、ただこうして美紀さんが目覚めるのを待つしか無い‥ずっと・・・・・
「・・・・・・・」
此処‥‥どこ??
ぁたしは‥あの公園で意識が切れて・・・
(ベッドの上…
だけど病院じゃ無い?)
どうして?
オリバーさんと一緒に居た筈なのに??
「・・・そう‥
オリバーさんは!?」
ベッドの上で身を起こして回りを見回せば、部屋の隅で壁に背を付けて、うずくまっているオリバーさんの姿・・
「・・・オリバー・・・・・さん・・・・・」
「・・・目‥覚めたな・・・」
「うん・・・私・・・・倒れたんだね・・・」
「ああ・・・
医者が言うには過労…
悪かった、そんなに疲れていたのに、無理やり外に引っ張り出して・・・」
オリバーさん、全然顔を上げてくれない‥何故?
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