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優しさを被った悪魔(仮)
第7章 天使の涙
「指輪だけでいいなら、相川…」
「はい。あとで、美弥ちゃんの送りがてら寄ってきます。」
「頼むよ…。美弥、今度のテスト頑張るんだぞ!」
「頑張ったら、新しいママに赤ちゃんくる?」
「…。」

なんで、私を見る?!

「来るといいわね。美弥ちゃんの周り、みんなお姉ちゃんや弟がいるもんね。」

たまに、井川さんに街を案内されつつ、色々と聞かされている。

「じゃ、明日の夜には帰るから…。」
「はい。」
「パパ、今度はいつ帰ってくるの?」
「…。」

少し項垂れた感じで、ため息をついた。

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