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第1章 突然の出来事

「でも、結城さん。言ってましたよ。今月分は、来月と払うから、待ってくれって。これまでも何度もあったし。」
「…。」

お財布の中には、50000円しかない…

「あ、あの。残りの分、少し待ってください！」
「別に、ちゃんと払ってくれるなら、待ちますけど、いつまで？」
「…。」

給付金は、まだ先だし…

「来月には、必ず２ヶ月分お支払しますから。お願いします。」
「ならいいけど。払ってくれないと、俺があいつに怒られるから。じゃ…」

バタンッ…

¨次から次へと…¨

「アッチには、帰りたくないから。ここで、頑張るしか…」

ハローワークで仕事を紹介しては、面接に行くものの、どこも採用にはならなかった。