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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第2章 帰国子女の新入社員
これって言って良いのかな?
結城さん、先ほどの高橋さんと仲が良さそうだし、結城さんが言えばまた突っかかって来そうな予感。
「倉原主任の娘さんだって?」
「はい・・・」
部長職でも統括となると、主任って呼ばれるらしい。
正式には統括主任兼部長職、システム課の他に秘書課、外部子会社統括も、この名前で呼ばれているみたい。
要するに、1部署で束ねる部長は1人と言いたい訳。
「倉原主任に、こんな美人な娘さん…
俺絶対嘘だと思いてぇー」
「・・・と、言われても困るんですが・・・」
「だよね、倉原さんのせいじゃないし…
ところで仕事大丈夫?
分からない事無い??」
「今のところは大丈夫です、心配してくれてありがとうございます結城さん」
あの高橋さんって言う人も、これくらいだったら素直に返すよ・・・
「困ったら相談して?
高橋じゃ相談相手にならないだろ??」
「本当に大丈夫ですから…」
説明不要なんだけどな?
社内OSだったら、誰にも負けないくらい使いこなせる訳だし、外部受注だから管理システムとは無縁。
先方の依頼通りにプログラムを作って渡すだけ、今までから見れば凄く簡単な仕事内容…
私の方が、どれだけ行き過ぎてたか、漸く理解出来たもん。
(普通って、こんなものなんだよね……)
ずっと普通とは違う世界に居たから、こういう普通って初めて体験する…
勿論、それが目的のシステム課だけど……
此処まで来るのに滅茶苦茶苦労したのは内緒‥外にはね・・・
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