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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ



「向こうは精々、定時プラス1時間程度じゃない‥
こっちの方が大変」


遠藤さんも、紀永も鬼だ‥
分かっていて‥もうっ!



「・・・
進みませんか?」


「そういう訳じゃ無いです‥
切り返しは出来ます、ただ紀永と被らないようにしないといけないので、米国から参考と添付資料を引っ張っているだけ」


「まあ‥会長と同じは都合が悪いですから」


「そうなると、米国からの方が被りにくいんで‥
それを日本語変換しているから、少し効率が悪くなっちゃうの」


「それでしたら、参考資料をそのまま渡して下さい、私の方で変換します」


「あれ?
監視カメラの方は??」


「終わってますが?」


情報処理なら、私や紀永と同じスピード‥
遠藤さんの能力も国際レベル級、お願いしちゃおうかな?



「お言葉に甘えても良い?」


「勿論です‥
転送している間、一休みしましょう美紀様?」


「そうだね」


数分だけど、ひと息くらい入れたい。


少しだけ椅子をデスクから離して、アイスコーヒーを一口‥
こういう時のアイスコーヒーが一番効く。



「あれ、遠藤さんもアイスコーヒー?」


「ついででしたので、基本的に何でも飲みますよ?」


「イメージ的にホット‥‥
いや、私のイメージだから‥」


「拘りは‥無いですね、ただ何時も美紀様が美味しそうに飲んでいるのを見ていてつい‥でしょうか‥‥」


「私?」


「ええ‥‥」


遠藤さんが今居るのは、私の隣のサブディスプレイ用の予備の椅子‥
その椅子をクルッと私の方に回して、腕を掴まれ素早くキスを‥された・・・



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