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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ
遠藤さんは嫌いじゃない、でも約束上流されたら駄目‥
向こうが我慢して、約束を守っているのに、私が崩す訳にはいかないもの・・
「はぁ‥仕事に戻りましょうか美紀様‥‥」
「・・・・・うん」
まだキスの余韻と、遠藤さんの雰囲気にボーっとしている私‥
遠藤さんは最後に、私の唇を少しだけ舌先で舐めて、私から離れた・・・
「・・・・・」
私がボーっとしている間、遠藤さんは少しの間だけ居なくなる‥
理由は‥分かっているけど、私が考えたら駄目、立ち入っちゃ駄目‥‥
その間に、私は気持ちを落ち着ける‥
まるでキスなど無かったかのように、平常心‥これがどれだけ大変な事だろう。
それは遠藤さんも同じ事‥
戻って来た遠藤さんは、すっかり秘書遠藤伊織の顔、先ほどの甘い雰囲気など、欠片も見せない。
「転送終わっていますね、変換しますので後で合わせて下さい」
「分かってます‥
私の方は‥書類の署名捺印と、試験導入のプログラムチェック‥今日はそれで終わり」
「分かりました」
残りの業務は黙々‥
資料関係を遠藤さんに回したから、私の方は通常業務に近い。
(・・・
今のところバグは無し・・・)
これを導入してから、大したバグも無く、プログラムは正常に作動中‥
そりゃ、此処に合わせて作った物だから、反発は無いとは思う。
3年掛けて作った、私の渾身の力作‥内部検知システム‥
このホストから本社だけじゃない、クラスター全社に睨みを効かす、最強の不正探知モード。
内容は‥少し面倒だから、とにかく不正があれば速攻で見付ける優れものなのは確かだよ。
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