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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ

「・・・
社長、それはこちらからも‥
やはり親子会話という事で、妥協して貰えませんか?」
嬢ちゃんだけかと思ったら、倉原まで追い討ち‥
それも、しっかり連携プレー‥‥
(しっかり親子だな‥
最近は行き来していないと聞いていたのに‥‥)
養父養女でも、18年一緒に暮らしたのは確か‥
血の繋がり以上に、家族の繋がり‥嬢ちゃんは反発したと少し言っていたが、なんの見事な親子っぷり。
「はぁ‥
黒崎‥倉原に感謝するんだな‥
今回は大目に見る」
「はい、申し訳ありませんでした‥
社長、倉原主任‥‥」
頭を下げる黒崎を見ながらも、嬢ちゃんに合図を送る‥
此処にこれだけ固まっているんだ、上は大丈夫だろう。
「・・・・・・」
嬢ちゃんも気付いたらしく、倉原に軽く手を振ってから、俺や黒崎達の横を通り過ぎて行く‥
こちらはこれで良し、そう思っていた。
黒崎に気を取られて、一番の問題が上に居たのを、うっかり忘れて・・・
社長の上へという合図があったから、みんなを引き止めている内に、私だけ抜け出し、エレベーターで上のフロアーへと来た。
一般のエレベーターから、会長室専用エレベーターまでは、結構距離がある。
超高層ビルとまではいかないクラスター本社‥
その変わり敷地面積は広く、フロアーの端から端まで歩くのに、数分は必要。
(殆どの照明は落ちているかな?)
重役フロアーも、無人だったら照明は落ちる‥
奥の一角だけ照明が点いているけど、これは社長が使っているせいだと思う。
だというのに、まさかもう1人居たなんて・・・
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