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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ

「お前みたいな1社員程度では分からん話だ‥
いや、たかが1社員が首を突っ込む問題でも無い」
「そうでしょうか?
私達1社員は、皇専務達のような重役陣に振り回されます‥派閥争いという上の勝手な争いに‥
普通に夢を持って入社して来る1社員を、そうやって潰すつもりなんですか皇専務??」
もう此処まで来たら、完全に買い言葉‥
こんな押し付けに、引き下がる気なんて無いもの!
「上の勝手な争いか‥
確かに1社員ではそう見えるだろう、だが少なからずも派閥は必要な事‥
ワンマン経営を抑える為の布石という意味もある、ついでに言うが俺は会長は好きでも嫌いでもない」
あれ?
もっと高見で来ると思ったのに、予想外に普通で来た??
(・・・あっ!!)
さっき倉原父が言ってた‥
頭は固いし、筋道が通らなければ相手にもしないって、逆に言えば筋道が通れば、相手の話は聞くっていう事・・
「・・今の経営はワンマンなんですか?、だから派閥が必要だと‥
皇専務は‥会長と対立していると聞いていました・・・」
「ワンマンまではいかん、現会長は姿こそ見せんが、話は聞く‥時々ワンマンに近いがそんなものだろう‥
俺が会長と対立していたのは過去話‥よく知っていたもんだ」
「っっ!!」
あ‥不味い‥
これ、葉山さんからの説明の中の話だ‥
今は確か‥会長派だった筈、つい口が滑った。
「倉原にでも聞いたか?
親子だ、聞く事もあるだろう、だがこんな話を1社員同士で話せば、お前が睨まれる事になる」
「・・すみません・・」
うん、これは皇専務の言い分が正しい‥
こんな事をシステム課で言ったら、大変な事になる。
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