この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ

携帯を切り、すぐさま行動に移る。
「遠藤、先方との後の手配は任せる‥
私は直ぐ本社だが、遠藤は終わり次第本社に来てくれ‥それと社長室になるが、来ても中には入らないように‥良いね?」
「??
分かりました会長」
多少不思議な顔をされたが、致し方ない‥
美紀のあの様子だと、男性が多数居れば居る程、余計に錯乱状態に陥る可能性がある‥米国の時のように‥‥
伝える事だけ伝え、私は個室を飛び出し直接駐車場へ向かう‥
誘導と警備員が驚いていたが、そんなもの構っている余裕は無い。
半仕事用のブガッティに乗り、向かうは本社‥
日本でブガッティなど手に余ると思われるが、ワーゲン系の子会社で加速が良いのが私の好みに合った。
流石に本気でスピードを出す訳にはいかないが、出来る限りのスピードで、本社駐車場に到着。
所要6分は、この際見ない振りをし、重役用駐車場からエレベーターに‥‥
(朔夜叔父でも、錯乱状態の美紀を抑えているには限度がある筈・・)
ああいう状態の時、人というのは思っている以上の力を発揮する‥
多分美紀も例に漏れず‥原因が男性不信なだけに、抵抗は凄まじいと推察出来るのだから・・
「・・・・・」
長いと思うエレベーターが、漸く重役フロアーへ到着‥
流石にこの時間は誰も居ないだろうと、フロアーの廊下を走るが、1つだけ‥専務の部屋だけが、明かりが灯っている事に気が付いた。
今はそれに構っている暇は無く、そのまま通り過ぎて社長室へ‥
「・・居ない?
いや、奥か・・・」
予備のサブルーム‥
朔夜叔父が社長室と言った以上、サブルームで当たりだろう。
・

