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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ

紀永でも駄目なのか?
俺の説明を聞いた紀永は、完全に呆れ顔‥
それに困り顔か、どうするべきか悩んでいるともいうだろうが‥‥
本当に出来心と、紀永との仲を疑った焦りが、嬢ちゃんの中の隠れていた心に触れてしまった‥最悪の方法で‥‥
「どうすれば‥‥」
「少し‥待って欲しい」
紀永は紀永で、打開策を考えているよう‥
聞く耳を持たない嬢ちゃんに、有効な方法があるのか??
暫く嬢ちゃんを抑えてながらも、紀永は何かを考え、そして‥行動に移した。
いきなりネクタイとYシャツを緩めたと思ったら、首からチェーンか? それを外して嬢ちゃんの手に握らせ‥‥
「・・美紀‥分かるね?」
そうひと事だけ‥‥
それだけなのに、嬢ちゃんの抵抗が弱くなっていく・・
「・・・美紀・・・」
「・・・・・私‥‥」
嬢ちゃんの話し方が‥変わった!?
「大丈夫‥‥私が分かるね?」
「・・・紀永・・・」
「そう‥‥
もう心配無いよ、私が居る」
「・・・・・うん」
収まった・・・
嬢ちゃんの状態も正常に戻り‥
と、思ったら錯乱状態が長かったのか、紀永にくっ付いたまま半分意識朦朧。
そういう俺も、嬢ちゃんに叩かれるは、引っ掻かれるはで、実は散々な状態‥
顔の数ヶ所に、引っ掻き傷があるなこれは‥‥
「収まったようだな」
「ああ・・
とはいえ、今日は仕事にならないだろう‥
美紀の署名捺印が必要な物以外は、私がやるよ」
確かに、今の精神状態の嬢ちゃんでは、会長室の業務は無理に近い‥
これは俺も荷担したんだ、何も言える訳がないが‥‥
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