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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ

「漸く一番大切なものを手に入れた‥
今の私には、美紀がなりよりも大切‥‥会長という立場よりもね」
「はぁ‥‥
あのな、それではいそうですかと言えるか?
今の早乙女は、お前じゃなければ会長は成り立たない‥
ああ分かったよ、俺は何も聞かなかった! これで良いな!?」
ああ言われれば、こう言うしか無いだろう?
今、紀永に会長職を降りられてしまったら、早乙女はバラバラだ、それだけは防がなければならない。
「・・・
それで良いのかい?
後で後悔されても、私は責任を負えないのだよ」
「お前に降りられるよりはマシだ‥
それで、何故嬢ちゃんはそこまで男を怖がる?」
今の問題は此処‥
もしシステム課で同じ状態になってしまったら・・
「・・・
何処から話せばいいのかね‥
美紀のトラウマ男性恐怖症‥それは度重なった身体的精神的脅しと強姦、そして殺されるという脅迫観念‥‥
ある男に脅され心身共に傷付いた、私が保護をした時の美紀は、身体中傷だらけで、脅しによるストレスでの拒食症、倒れなかったのが不思議な状態だった」
「嬢ちゃんにそんな過去が‥‥」
すっかり安心しきって、紀永の腕の中で眠ってしまった嬢ちゃん‥
俺は‥知らずに、嬢ちゃんの一番嫌な方法を取ってしまったという事‥脅しという、一番してはいけなかった方法で‥‥
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