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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第21章 私なりの紀永と早乙女会長の差



かなりの数の傘下を記憶しているが、私でも漏れはある‥
あの時のラブホのように、傘下の更に下までになると、私ですら把握するのは難しい。



(・・・
これは考え直しだね‥
執務室でなければ、確定的な事は出ない・・)


無駄な考えとまでは思わないが、余計な考えだったとは思う‥
全てが揃った場所で考えるべきだった。



「・・・う・・・ん・・・・」


「・・・おっと・・・」


寝返りを打った美紀が、私にくっ付いて来る、これは美紀のクセ‥
今はすっかり、私に付いて眠るようになったとも言う。



「くすっ‥
考えも此処までという事かな?」


こうなると、美紀のぬくもりに眠気の方が強くなる‥
それに逆らう気も無く、横を向いて美紀を抱き込むのが私のクセ。



(・・・何よりも安心する・・・)


このぬくもりが、私の心を穏やかにし‥
静かな眠りがやって来るのが、何時ものパターン。



(本当に美紀には適わないね‥
愛しているだけに‥‥)



瞳を閉じ、美紀のぬくもりだけを感じて‥
訪れる眠りの時間‥‥


逆らわずに眠りに付く‥
明日の事は明日考えれば良い・・・



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