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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第2章 帰国子女の新入社員



「帰国子女だってなー」


「わざわざ見に来たのかよ…」


「だって気にならね?
引き抜きって話だし、こんな季節に新入社員」


「海外の卒業が9月だから、それに合わせたんだろうさ」


此処はクラスター本社システム課。


IT産業であるクラスター社は、IT‥つまりシステム課に重点を置いている。


プログラミング部とエンジニア部に分かれ、上層2フロアーを使い、2部署の社員は200名以上。


その中で俺達プログラミング部は、内部と外部に分けられ俺‥高橋涼太は外部、隣で話している結城翔は内部と、能力別に振り分けられている。


悔しいが結城‥内部担当の方が上、合わせて200名以上いるシステム課で、内部担当は15名…
社内システム担当のエリートってところか。



「遅いよなぁー」


「説明でもあるんだろ」


「でもさ、早く見たくね?
久々の女性社員だし、まだ21才って話、気になるだろ?」


「どうせアシスト担当だろうが?」


「いや、外部担当だってさ…」


「はっ!?
アシストじゃ無いのかよ」


「引き抜きだからねー」


外部と内部の他にアシストというのもある…


プログラムアシスト‥
大概は女性社員で、1人では手が回らない時に頼む‥‥
お茶汲みや雑用も彼女達の仕事で、半分は派遣だが正式社員も‥結婚までの腰掛けだろうけど。



「にしても遅い、普通事前に説明なんかするだろう」


「俺に言われてもなぁ…
4月にやる能力テストもパスで、直接システム課配属、上も期待してるんじゃね?」


「上って、どの辺だ?」


「そこまでは流石に聞けなかったんだって…
これでも櫻井から仕入れて来たんだよっ」


「秘書課か、まっ知ってるよな、それが仕事だ」


秘書課の情報網を使ったか結城の奴…
それにしても、どんなのが来るのやら・・・


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