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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第5章 秘書課の黒崎さん
一度やると決めたら徹底的‥
紀永の言葉じゃないけど、遠慮ばかりしていたって、何も始まらない。
端末1台と、少々条件は悪いけど、あの高橋さんと言い合った次の日から、隠す事無く高速プログラミングをする事に決めた。
(やっぱり楽‥‥)
実力を隠していた分、鬱憤も溜まっていたみたい‥
こう‥私の普通に戻したら、鬱憤も何処へやら・・・
まあ‥あまりにものキーボード操作音に、外部プログラム部の社員達に、入れ替わりのように見られる事にはなってしまったけど、もう気にしない事にした。
だって、実力を示せと言ったのは向こう‥
私はそれに答えただけに過ぎないし、米国スカウトという好条件もある。
スカウトで入社したんだから何かある‥
こう匂わせておくのが一番‥紀永の受け売りだけど‥‥
そんな理由で、あの穴の開いた受注を1日早い4日で終わらせ、熊谷課長に提出・・
「全く文句は無い‥」
「ありがとうございます熊谷課長‥
では、次の受注で良いですか?」
「ああ‥丁度誰を担当にするか迷っていた受注があったんだが、倉原君にお願いするとしよう」
「はい、分かりました」
上げたプログラムと付随資料は熊谷課長に渡し、新しい受注内容を貰いデスクへと向かう。
「・・・・・」
戻ろうとしたら、高橋さんとすれ違った‥
この際だから、ハッキリ言ってやる。
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