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第1章 春

見てはいけない夫婦生活を覗き見してしまった、茉莉は固まっていた


肝心な行為は見えなかったけど、妖艶に揺れる詩織さんの顔と声が頭に残っている


やだっ。。。

私、濡れてる。。。


顔が赤くなる


急に、玄関のドアが開いて、綺麗な顔の蓮さまが帰ってきた


ただいまー


あれ？誰？

陸の友達？


おじゃましてますっ

藤村 茉莉ですっ


緊張してうまく話せない


リビングの扉が開いて、詩織さんが出てくる


蓮、おかえり？

ごめんっ

陸が部屋使ってるの。。。


はあ？

まじかよ？


璃子ちゃんが、片付けるから、許して？


はあっ。。。璃子もいるの？

何もさわらなかっただろうな。。。？


ふふっ

さあ？


二人の会話に出遅れて、固まってしまう


あのっ

私、帰ります

おじゃましましたっ


え？

荷物は？


陸が階段から、降りてきて渡す


お前、顔が赤いよ？

大丈夫かよ？


橘、ありがとう

おじゃましましたっ


走って飛び出すと、荷物を忘れたことに気づく

はあっ。。。何やってるんだろう


振り返ると、蓮さまが走ってくる



はい、忘れもの


すみません。。。

ありがとうございます


少し、いいかな？


蓮さまが私に、話しかけてくる


はいいっ。。。


もしかして、何か見た？


いえ。。。何も。。。


うちの両親、ラブラブだろ？

イチャイチャしてるのを、見たのかな？って思ったんだけど？


あ あの。。。ハイ。。。すみません。。。


やっぱりな？

赤い顔してたから。。。


蓮さまが近づいてくる


どうしてた？


え。。。？


前から抱きしめてた？


え。。。

後ろから。。。抱きしめてました


こう？


蓮さまが私に、近づいて後ろから抱きしめてくる


耳元で、聞いてくる


で？

どうしてた？


キスして。。。胸をさわってました。。。


残念。。。キスはできないな。。。

好きな人しかしないから？

胸をさわるのは、できるよ？


私の胸を揉んでくる


あ。。。


感じるんだ？


大きいよね？

何カップ？


Fです。。。


恥ずかしいのと、さっき見た記憶で興奮して、どうしていいか、わからなくなる。。。


蓮さま？


何？