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第5章 春ー2

その後、ペンションに帰り、朝ごはんを食べにホテルのレストランに行った

バイキングに並んでいたら、お父さんに見つかってしまった

直樹と、ゆり、誠が三人で座っていた席に連れていかれた

何で三人で、話しているのかわからなかった

陸が、詩織のことを聞いていたが、誠は、具合が悪いから寝てるとだけ言っていた

三人に、私達がどうしているのか質問責めにされ、結局、口の緩い私は白状してしまった

後をつけてきたと。。。

呆れた顔で、私達を見ながらお父さんが言った


お前達、明日はボランティアに来いよ？

子供達のサッカーを見てやれよ


えー。。。


大人は大人の話があるんだよ

後で、夕食はおごってやる

いいな？


半ば強引に決まった


母さんは、大丈夫なの？

陸が誠に聞いていた


少し寝てれば大丈夫だよ？


心配する陸は、お父さんを睨んでいた


陸、何だよ？


コーチのせいじゃないだろうな？


こっちに来てから、まだ、詩織に逢ってないよ？

詩織は俺がいるのをまだ知らない。。。


コーチは嘘つきだからな？

だいたい、せっかくの旅行で何で一緒にいるわけ？

変なの


運命だからだろ？


そんなわけないだろっ？


完全に、お父さんに遊ばれている陸を、誠がなだめる


陸、あまり言うな？

言えば言うほどバカにされてる

ただの偶然だよ。。。

気にするな？


っ。。。チッ。。。わかってるよ


陸は、ふてくされていた

朝食を食べて、ペンションに戻る途中、忘れ物に気づいた


ごめん、先に行ってて？


走り出した私を蓮が追いかけてくる


茉莉、俺も行くよ？


蓮さまが行くなら私も行くー

璃子までが追いかけてきた

陸も仕方がないと、追いかけてきた

結局、四人でまたホテルに戻り忘れ物を手にした

隣のレストランに詩織がいた


ねぇ？あれ、詩織さん？


コーヒーを飲みながら、メニューを見ている

体調が悪いと言っていたせいか、けだるそうにしている

妙に色っぽい。。。


あれ？本当だ。。。


四人で隠れて見る


一人だよね？


みたいだな？