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第6章 夏―2

詩織side

陸の懇談に向かい、学校に入っていく

廊下で、待っていると、校庭を走る陸が見える

若いってすばらしいわ。。。


陸ーっ？

後ちょっとしたら、上がってこいよー？


頭の上から聞こえる声に、上を見る

先生かな？

目が会うと、笑いかけている


まだ、時間はありますよね？


まだ、大丈夫ですよ？

三上さん？


ええ？

何で？旧姓を知ってる？


やっぱり、覚えてないんだ？

元彼なのに？


ええ？亮太？

変わりすぎでしょ？


詩織は変わらないな？


まじ？


しかも、橘 陸の母親なんてな？

学年一番の母親が詩織かよ？


何よ？


参ったな？


陸が近づいてくるのが見える


待った？


待ったわよ？

遅いっ


まあまあ？


陸とのやり取りを亮太が笑いながら聞いている

懇談が始まり、亮太が話をしていく

進路も、何もないみたいで安心していく


陸、もういいよ？

後はお母さんとの話だけだから？


まじ？ラッキー

じゃあな？


私に手を振り出ていく


詩織。。。？

藤村に会ったよ


え？

そうなんだ？


茉莉の懇談でな？


そっか。。。


まだ、つながりあるな？


っ。。。ないよ？


相変わらず、嘘が下手だな？

許したわけじゃないだろ？


うん。。。

まあね。。。


旦那さん、どんな人？


優しいよ？


幸せ？


うん


なら、いい。。。

心配してたんだよ？

連絡とれなくなったし。。。

まさか、藤村が茉莉の父親で、陸の母親が詩織なんて、思いもしなくて。。。

びっくりした


陸は、詩織に似てる。。。

まっすぐな茶色の目が苦しい。。。

蓮は、上の子だったんだな？

蓮も、数学を教えてたんだよ？


そうなんだ？

ふふっ

蓮は、旦那に似てるよ？


だよな。。。

陸に似てないな？


そうね。。。


幸せな顔を見れて、よかったよ？


亮太。。。ごめんね？


もう、藤村に逢うなよ。。。？

お前たち、ずっと、惹かれてるみたいだ。。。

旦那を大事にしろよ？


うん。。。

ありがとう。。。