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第6章 夏―2

う。。。忘れた。。。


触れただけで、感じるくせに？


もうっ。。。


今日は、諦めてやるよ、土曜日にな？

じゃあな？


電話が切れた

電話の着信履歴は美代子さんだ

誰だよ、美代子さん。。。

削除して携帯を置いた


やっぱり、終わりになんて出来ないのかな。。。？

誠は、何かあるから帰ってくるわけなのね。。。

土曜日、何があるんだろう？

フレンチでご機嫌とるつもりなんだろうけど。。。


着替えるのに、悩む


誠が何かあるなら、誠が、嫌がる服にしようと、イヤな私が出てくる

悩んだ末、水色のワンピースを着る

直樹が選んだワンピースに似ている

蓮と陸が母の日に買ってくれたけど、着る機会がなくて着ていなかった服だ

水色は、直樹が選んだ服とリンクするが蓮と陸が選んだ服なら、文句は言えないだろう

もらった時は、似合わない気がしたが、意外に似合う自分に満足している

髪をアップにまとめていく

玄関に出ていくと、誠が玄関にいた


その服で、行くの？


似合わない？


似合うよ？

買ったの？


蓮と陸が、母の日にくれたのよ？


っ。。。そう？

アイツと同じ色を選んだんだ？


偶然でしょう？

イヤなら着替えてくるよ？


手を引っ張り抱きしめてくる


っ。。。イヤだよ。。。

何で、困らせる？

蓮と陸が選んだなら、捨てろって言えないんだけど。。。？


誠、何か内緒なことあるよね？


何で？


さあ？


お互いを見つめると、どちらからともなくキスしていく


ランチは。。。？


我慢できるの？


っ。。。できる。。。


ふーん？

昨日も、我慢して今日も、我慢できるんだ？


手が服の上から這ってくる


ぁあっ。。。うぅ。。。っ。。。んっ。。。


我慢できてないよ？

クスクス笑いながら私を見る


ランチ行こうか？

せっかく、綺麗にしたのにもったいないしな？


指が唇をなぞりながら見る


グロスは落ちたな。。。？


っ。。。


指で、誠の唇の端のグロスをなぞる


グロス、ついてる。。。よ？


何？誘ってるの？


フレンチに、でしょう？


そうだな、せっかく予約したんだし行こうか？